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IAAF(国際陸連)がヴェイパーフライについて審議

















写真:Shutterstock.com

こんにちは。キクチです。
今日、こんなニュースが飛んできました。

つまり、IAAF(国際陸連)がナイキのヴェイパーフライを調査するみたいです。
というのも、2016年にヴェイパーフライが登場してから、多くのランナーがヴェイパーフライを使用しているのですが、ヴェイパーフライを使用している選手のパフォーマンスが良すぎるためです。

写真:NIKE

そのため、「ランナーの公平性が保てないのでは?」との声が上がり、今回、審議をすることになったようです。

2019年の10月にキプチョゲ選手(ケニア)が1時間59分40秒人類初めてのフルマラソン2時間切りを達成したときや、コスゲイ選手(ケニア)が2時間14分04秒世界新記録を樹立した時もナイキのヴェイパーフライが使われていました。

日本でも近年は男子マラソンがアツく、設楽悠太選手が2018年の東京マラソンで2時間06分11秒の日本新記録(当時)を樹立。
同年、10月には大迫傑選手が2時間05分50秒で走り、あっという間に日本記録が塗り替えられました。

2019年の箱根駅伝では出場選手230名のうち95名(40%)がヴェイパーフライを使用しており、区間賞を獲得した選手は10名のうち、7名と、学生陸上界においてもユーザーがとても増えています。

参考記事

箱根駅伝 なんと区間賞の70%を“厚底シューズ”が叩き出していた!

IAAFの公式ルールを確認してみると、競技用シューズは「足をしっかりと保護し、地面を蹴れるものであること。使用者への助力や不利益を与えてはならない。」との記載があるため、ヴェイパーフライの革新的な性能が「助力」に値するのかどうかがポイントとなりそうです。

ヴェイパーフライに関する論文があります

写真:Shutterstock.com

ヴェイパーフライには独自のカーボンプレートが使われており、そのカーボンが弾力をもたらし、「NIKE streak6を使用した時よりもランニングによるエネルギー消費率を4%改善する」と言っています。

画像引用:A Comparison of the Energetic Cost of Running in Marathon Racing Shoes

この4%のうち、約3%はクッション性約1%がカーボンプレートによるものらしいので、確かに「助力に該当する」と言われれば、そうなのかもしれませんね。

商品名からして「4%改善する」って言っちゃってますし。

ただ個人的には、まだ足を入れていないヴェイパーフライが靴箱に1足眠っているので、今後もヴェイパーフライが利用できることを願ってます(祈)

もし、今回の件でヴェイパーフライが禁止になってしまったら、買えなくなってしまうのかなぁ。。。

こちらの記事は2017年のものですが、「ヴェイパーフライは禁止されるべきだ」との主張しています。

今後の動向から目が離せませんね。

参考

ナイキのシューズ「VAPORFLY 4%」を履けば、本当にマラソンで早く走れる? 研究結果は「イエス」だった
Ban the Nike Vaporfly & other carbon fiber devices for future performance credibility
A Comparison of the Energetic Cost of Running in Marathon Racing Shoes

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スポーツギアの技術の進歩

写真:Shutterstock.com

このようにスポーツギアの可否が問われるケースで記憶に新しいのが水泳のレーザーレーサーではないでしょうか?

レーザーレーサーとは

イギリスのSPEEDO社が開発した競泳用水着である。2008年に入り、この水着を着用した選手が次々と世界記録を連発

水着表面の一部にLZR Panels(ポリウレタン素材)が接着してあり、締め付け力が非常に高く、体の筋肉の凹凸を減らす効果を持つ

2009年7月24日に行われた、国際水泳連盟(FINA)の会議において、2010年より水着素材を布地のみに制限するルールが決定された

引用:Wikipedia

といった内容で、今回のヴェイパーフライのケースと非常に似ています。

レーザーレーサーの時は、特に北京オリンピックの成績が顕著です。

ほとんどのトップクラスの選手がレーザー・レーサーを着用しており、この大会では世界記録だけで23個も更新されました。

それにしても、23個の世界新記録ってヤバくないですか?

最近は、桐生祥秀選手のピンなしスパイク(アシックス)が話題になったり、とスポーツギアの技術の進歩がすごい速いですよね。

スポーツギアの「どこまでが認められ、どこからがアウトなのか」という線引きがとても難しくなっています。

従来のスポーツウォッチを使っていた僕からすれば、GARMINのGPSウォッチも革新的なデバイスですし、2XUのハーフスパッツはどうなのでしょう?

スポーツ商品の「広告」について、とても難しさを感じます。

かと言って、技術の進歩が「悪」だとは思いませんし。

もし、仮にヴェイパーフライがルール違反になってしまったとしたら、それはルールに従うしかありませんが、「スポーツギアの技術の進歩と公平性のバランスって難しいなー」と考えさせられました。

みなさんはどう思いますか?
みなさんの感想をTwitter(@atskikuchi)のDMで教えていただけるととても嬉しいです。

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